知っている方もいると思いますが、おいら(T野村)は2月29日生まれ。 そう、4年に1度しか無いという 『うるう年』 の日なんです。 「4年に1歳しか年を取らないからいいね。」 とか 「未成年だから車の運転はしちゃいけない。」 とか 「お酒、タバコ、パチンコは駄目だよ。」 とか言われ、 更には 「だから背が低いんだ。」 とか 「だから大人になれてないんだ。」 とか・・・ 色々と無茶も言われたりしてますが、まあ少しは話のネタになってます。
小さい頃、おいらはとても純粋(?)な子だったので 「僕の誕生日は2月29日で4年に1回しか無いけど、 2月30日生まれの人は何年に1回なんだろう?」 って真剣に考え、その人の事を本気で心配していました。 (もしかしてただの馬鹿?) そんなこんなでうるう年について色々調べたので、 その話をしてみたいと思います。 |
◆辞書で引いてみる。 『うるう年』、漢字では 『閏年』 と書きます。 英語では 『leap year』 と綴り、 直訳すれば 「跳び越えた,飛躍した(leap)」 「年(year)」 と言う所でしょうか。 広辞苑で 『閏年』 を引いてみると、 「閏年(うるう・どし) 閏のある年」 ・・・・・ (ナメとんのかい!) 仕方が無いので、『閏』 を引いてみると、 「 (「潤」と書き誤ったところからの訓) 季節と暦月とを調整するため平年より余分にもうけた暦日・暦月。 地球が太陽を1周するのは 365日5時48分46秒 だから、その端数を 積んで太陽暦では4年に1回、2月の日数を29日とし、太陰暦では 平年を354日と定めているから、適当な割合で1年を13ヶ月とする。」 ・・・そっか、おいらは 「誤って半端者として生まれた適当な子」 だったのね。(;_;) |
◆一年間の基準は? そもそも1年って何を基準に決めたんでしょうか? これはみなさんがご存知の通り 『地球が太陽の周りを一周するのを1年とする。』 と (どこかのえらい人が)決めました。 で、どうやって計ったかは知りませんが、地球が太陽の周りを一周する時間を正確に 計るとその時間は 『365.24219日』 になるそうです。(これを 『太陽年』 と言う。) この小数点以下の端数部分 『0.24219日』 が閏年の閏日の根源なのです。 |
◆グレゴリオ暦って何? 閏年の事をこれだけで納得してはいけません。何たっておいらの誕生日なんですから。(笑) 「4年に1回だと365日と1/4で365.25日じゃないの?」 という疑問が湧いてきませんか? 現在私たちが使っている暦を 『グレゴリオ暦』 と言うのですが、この暦には 閏年の端数を調整する為に、次の様なルールがあります。 [1] 4で割れる年をうるう年とする。(4年に1回は閏年。) [2] 但し、100で割れる年は平年にする。(100年に1回は閏年をやめる。) [3] 但し、400で割れる年は閏年とする。(400年に1回は閏年をやめるのをやめる。) ここルールから 「4年に1回の閏年だけれども閏年が無い年もある。」 という事になります。 この事を知らない人は結構多いと思います。 |
◆2000年は閏年だったよ。 何だか面倒なルールですが、前回の閏年であった2000年の事を例に考えてみましょう。 2000年は [1] のルールから、4で割り切れる年なので 『閏年』 になりそうです。 けれど [2] のルールから、100で割り切れる年なので 『閏年』 をやめる年です。 けれど [3] のルールがあり、400で割り切れる年なので、やっぱり 『閏年』 にします。 結局 2000年は 『閏年』 となりました。 このルールを元に4年毎の表を作ってみるとこんな感じです。 次は2100年に閏年が無くなる事になります。その次は2200年が無くて、2300年も無くて、 400で割り切れる2400年は閏年がある事になります。 |
年 | [1] | [2] | [3] | 閏年 | 年 | [1] | [2] | [3] | 閏年 | 年 | [1] | [2] | [3] | 閏年 | 年 | [1] | [2] | [3] | 閏年 | |||||||||
1964年 | ● | あり | 2004年 | ● | あり | 2044年 | ● | あり | 2084年 | ● | あり | |||||||||||||||||
1968年 | ● | あり | 2008年 | ● | あり | 2048年 | ● | あり | 2088年 | ● | あり | |||||||||||||||||
1972年 | ● | あり | 2012年 | ● | あり | 2052年 | ● | あり | 2092年 | ● | あり | |||||||||||||||||
1976年 | ● | あり | 2016年 | ● | あり | 2056年 | ● | あり | 2096年 | ● | あり | |||||||||||||||||
1980年 | ● | あり | 2020年 | ● | あり | 2060年 | ● | あり | 2100年 | ● | ● | 無し | ||||||||||||||||
1984年 | ● | あり | 2024年 | ● | あり | 2064年 | ● | あり | 2104年 | ● | あり | |||||||||||||||||
1988年 | ● | あり | 2028年 | ● | あり | 2068年 | ● | あり | 2108年 | ● | あり | |||||||||||||||||
1992年 | ● | あり | 2032年 | ● | あり | 2072年 | ● | あり | 2112年 | ● | あり | |||||||||||||||||
1996年 | ● | あり | 2036年 | ● | あり | 2076年 | ● | あり | 2116年 | ● | あり | |||||||||||||||||
2000年 | ● | ● | ● | あり | 2040年 | ● | あり | 2080年 | ● | あり | 2120年 | ● | あり |
◆このルールなら大丈夫なの? 閏年の事をこれだけで納得してはいけません。 何たっておいらの一生の問題なのですから。(笑) ちゃんと検証してみましょう。 [1] のルールだけだと 1年は 365日+1/4日で 『365.25日』 となります。 でも [2] のルールがあるので 1年は 365日+1/4日−1/100日で 『365.24日』 となります。 更に [3] のルールがあるので 1年は 365日+1/4日−1/100日+1/400日で 『365.2425日』 。 地球が太陽の周りを一周する時間、太陽年である 『365.24219日』 に かなり近い値となりました。 |
◆端数の差が気になるのですが...。 『太陽年の365.24219日』 と 『グレゴリオ暦の365.2425日』 の差が気になるあなた。 そうです、それくらい閏年にこだわって欲しいおいらです。(笑) このままだと約3000年で1日のずれが出る計算になるのですが、いろいろ調べて いると、 次の様にもう1つルールが載っている文献もあります。 [1] 4で割れる年をうるう年とする。(4年に1回は閏年。) [2] 但し、100で割れる年は平年にする。(100年に1回は閏年をやめる。) [3] 但し、400で割れる年は閏年とする。(400年に1回は閏年をやめるのをやめる。) [4] 但し、3200で割れる年は平年とする。 (3200年に1回は閏年をやめるのをやめるのをやめる。) このルールを加えると 1年は365日+1/4日−1/100日+1/400日−1/3200日で 『365.2421875日』 となり、太陽年の 『365.24219日』 とほぼ同じになります。 これ以上の端数については・・・・・自分で考えてみて下さい。 『あなたがいつまで生きていられるか。』 という事も含めてね。(笑) |
ー 結局 ー んで、結局の所、何が言いたいかというと、 『4年に1回しか無いおいらの誕生日を盛大に祝ってくれー!』 って事です。(笑) まあそこまでは言いませんが、せめて 『 おいらという人間がいる事を4年に1回は思い出してやって下さい。 』 |