『鈴鹿サーキット』。 フォーミュラー1(F1)や8時間耐久ロードレース(8耐)などのレースが開催される日本の国際レーシングコース。
全長5.821kmのこのサーキットには数々のコーナーと立体交差などがあり、他のサーキットに比べてもかなりテクニカルなコースだ。
ドライバー,ライダーの憧れ、ロードスポーツ好きなら誰もが一度は足を踏み入れてみたい場所だろう。 おいらも一度でいいから、このサーキットでカッ飛んでみたいと思うのですが、腕も度胸も無いので無理でしょうねぇ。(笑) |
鈴鹿サーキット。 | 数々のレースが開催され、 | 熱いバトルが繰り広げられる! |
今回は会社の先輩がレースに出るというので、お手伝いとして参加させてもらう事になりました。 このレースは鈴鹿サーキット主催によるバイクレース 『FUN&RUN ! 2-Wheels』 というレースで、年に数回開催されています。 エントリーするとライダーとピットクルーはサーキット内と遊園地の入場が自由に出来るという事なので、釣られて行ってしまいました。 関西人は「タダ」 という言葉に弱いのだ。(^^;) |
まずはサーキット内に入り、駐車場になっているパドックエリアからピットへと入る。 意外に狭く感じるピット内にはスタンドで持ち上げられたマシンが静かに出番を待っている。 金網に吊るされた擦り傷だらけの革ツナギ、2ストオイルの焼ける匂い、タイヤの融けた匂い、エンジンを吹かす音、サインボードが無造作に置いてあり、数々の工具が所狭しと並ぶ。 |
パドックで出番を待つマシンとライダー。 | 鈴鹿のピットロード。 | これが先輩のマシンCBR600RR。 |
ピットを通って外へ出てみる。 数々のタイヤ痕の残るピットロード。 広い・・・。 メインスタンドの真正面、今は静まり返っているが、F1や8耐のクルー達が熱い闘いを繰り広げる場所、その同じ場所に自分が立っていると思うと、少し神聖な気分になってくる。 |
いよいよレーススタート。 | ハングオンでコーナーを駆け抜ける。 | でも観客はちらほら程度。 |
車検と予選の後にいよいよ本レースへ。 カウントダウンが始まるとスターティンググリッドに付いたバイクがアクセルをあおる。 緊張感の中、シグナルがグリーンに変わる。
爆音と共に一斉にバイクは目の前を走り去り、第1コーナーへ吸い込まれて行く。 約1分間の沈黙の後、先頭のバイクが最終コーナーを立ち上がり、大音量のエキゾーストノートと共に目の前を駆け抜けていく。 時速200Km以上は出ているだろう。 そしてまた第1コーナーへと消えて行く。 プラットホーム(サインボードを出す所)に立っていると、すぐそばを弾丸の様にマシンが次々と飛んで行き、爆音と風圧がこっちまで伝わってくる。 すげぇ・・・。 |
隣のチームにトラブル発生。 |
なんか向こうでは 大変な事になってますけど。 |
ペースカー出動! |
隣のピットにコーナーで転倒したバイクが帰って来た。 破損した前のカウルを取り外し応急処置が始まる。 ライダーは大丈夫そうで、修理したバイクと共にあっという間にコースへと戻っていった。 反対のピットには白煙を吐きながらバイクが帰って来た。 エンジントラブルの様だ。 メカニックがアクセルをあおり、排気ガスの匂いを嗅ぎながらマーシャルと話し合っている。 ライダーは走る気満々だがマーシャルのOKは出ない。 排気ガスからエンジンオイルが漏れていて危険だという判断なのだろう。 悔しさとやり場の無い空気が漂う中、残念ながらリタイヤとなる。 向こうの方ではマーシャルがマシンに消火器を吹きかけている。 炎が上がる前に危険防止のために対処した様だが、バイクは消化液で真っ白、当然レースはリタイアだ。 レースの後半にはペースカー(マーシャルカー)が入り、レースは一時中断にもなった。 |
先輩は無事ゴールイン。 | 何とクラス3位に入賞!! | 喜びのシャンパンファイトだぁー。 |
そしておいらの先輩のマシンはというと・・・丁寧に周回を重ねて無事にゴールイン。 お疲れ様でした。 結果はクラス3位!!!
えっ、何のクラスかって? レジェンドクラス、まあ簡単に言えば 「おやじ」
クラスですな。 でもやっぱこの人速いよ。 クイーンのきれいなお姉さんにメダルをもらってご満悦。 そして勝者の証、シャンパンファイトォォォ! おめでとうございます。 |
コース全長 5.821km (東コース 2.243km/西コース 3.478km) | きれいなお足。 |
さて、ここからが本題です。 こんな危険なレースにおいらが出れる訳がありません。 サーキットライセンスも持っていませんし、ライディングテクニックも無いですし、お金も無いですし、体力も貧弱ですし、頭も足りませんし、度胸も持ってませんし、愛嬌すらありません。(^^;) こんなおいらが鈴鹿サーキットを走るには・・・・・ |
サーキットカート 走行コース 東コース ・・・・・ 「フルコースは走れないの?」 走行時間 約10分間 ・・・・・ 「そっ、そんなものか?」 走行距離 約2.2Km ・・・・・ 「みっ、短い・・・。」 走行時速 約30Km/h ・・・・・ 「おっ、遅すぎる・・・。」 料金 ¥1,200 ・・・・・ 「たっ、高けぇ!!」 |
サーキットカート乗り場。 | やっぱこれしか無いのか? |
でも天はおいらを見放しませんでした。 FUN&RUN ! 2-Wheels に参加した人にはご褒美として 『体験走行』 があるのです!! ライダーでもピットクルーでもOK。 初心者だって構いません。 FUN&RUN ! は通常は東コースで開催されるのですが、体験走行はフルコースを走行出来ます。 当然ながら先導車は付きますが、国際サーキットである 『SUZUKA』 を走る事が出来るのです。 しかも 自分のバイク で、更に走行料は、なっなんと・・・ |
体験走行に集まって来た野郎たち。 自分のバイクで走れるのは嬉しいよね。 |
NSXの先導車の後に続く。 | かっこよくサーキットを走るぜ! |
バイクに対してサーキットの道幅は広く、どこを走ったらよいのか分からない程です。 路面のアスファルトも綺麗に整備されており、流石は国際サーキットという感じ。 赤と白にペイントされた縁石の所々にはタイヤ痕が黒く残っていて、激しいレースの 跡を物語っています。 こんな所を走れるなんて、なかなかいい体験でした。 |
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