2005年6月号

「緊急取材!東映太秦映画村」



緊急取材!・・・といっても今現在の話じゃありません。ちょうど10年前の話でございます。当時は緊急取材だったわけで。(笑) 僕が描こうとしていた漫画の案を出版社に出さなくちゃいけなくて、その漫画の舞台にと選んだのがこの「東映太秦映画村」でした。

何を隠そう、映画村に行くのは初めてでして。修学旅行や友人と来たのでもない、たった一人でしかも平日に。その分僕一人の頭ん中で勝手に渦巻くような思いのままの感想を述べたいと思います。


おおー、来たぜ東映太秦映画村!

遠山の金さんはやっぱイカすなぁ

懐かしい・・・なんていつの時代だ???


実は僕は大学時代にこの太秦の近くに住んでいたのです。でもあまりにも近いからこそ行かない・・・そんな感じで過ごしておりました。(皆さんも同じ思いあるんじゃないですか?) 卒業して就職・退社・再就職?してから後に行くことになるとは思いませんでしたよ。


ん?怪しい人影!!!

マネキンの忍者でした。(笑)

おおーい・・・

どこまで行くんじゃ〜っ!!

なんじゃこりゃあぁ〜??? 入場早々に度肝を抜かれました。何か怪しい物体が頭上を移動している。よく見ればマネキンの人形?忍者??? それが延々とどこまでも移動していきます。どこまでいくんじゃあぁ!?しかしこれが僕のマニアック心をがっちりキャッチ。(爆笑) こりゃ期待が持てそうだね!


お、銭湯やないの♪

ちいぃっ!残念!

銭形平次の家て・・・


続いて江戸時代の銭湯が!もしかして、中見れるの?由美かおるがお風呂入ってる???なんてエロ心を催し、とりあえずレッツゴー!!! 暖簾をくぐってみる・・・すると看板が。

「本番中 中に入らないで下さい」・・・ちいぃぃーっ!!!マジかよ!ここで見せるのがエンターテイメントちゅうもんだろ???(映画村はアダルト街ではありません)(笑)



遊郭かな?

町人の長屋

質素な暮らししてたんやねぇ


色々映画村内を見て回る。それなりに広い敷地内にあらゆる江戸のシチュエーションが詰まってる。ここはすべて観光客向けなのではなく、実際に時代劇撮影に使われる立派なセットだそうな。違う時代にタイムスリップしたかのような気分が味わえますよ?

裁きの間

三角木馬。何に使うのかわからない子はお父さんに聞いてみよう!(笑)

集合写真


これは大岡越前の裁きの間???(白砂の場だっけ?忘れた) こうしてみると自分が犯罪を犯して裁きを待っているかのような心境になれますね!「お代官様〜、お許しくだされぇ〜」・・・ちゃうか。(笑)

手配書

昔の位の高い人のトイレ

下はこんなになってたんか

これが昔のトイレ???そうなのか、下はこうなってたのか。まぁ全てがこれと同じではないと思いますけど、着物来たままどうやってしたんだろう・・・とか、下に忍びの者が入り込んでたらどうするんだろう・・・とか、どうしても色々悩んでしまいます。

お茶店

時代劇ロケーションスタジオ

セットを上から見るとこんな感じね

おお、ここは屋内のロケのセットやね。大きな建物内にこんな家屋が延々と広がっております。さすがに屋根はホコリっぽいね。

「越後屋・・・おぬしも悪よのぅ・・・」
秘密の相談

ん?ロケか?

おおー、雰囲気よく出てるね!

いやいや、ロケ中じゃなくて、休憩中です(左上)。当日は年末で寒かったのですよ。だから役者さんはストーブに当たってるところなんです。こう考えてみると役者も大変だ。台詞をいっぱい暗記するなんて歳を取れば辛いことこの上ない。寒かろうが暑かろうがその役の服装でいなきゃいけない。朝早い・・・夜遅い・・・日本中移動しなきゃならない・・・なんてちょっと勝手な想像でしかないですが。いやはや、なかなかやっていけるもんじゃないな・・・なんて、それは漫画家も同じだって。(笑)

その次のロケはマジのロケです。なんの撮影だかはっきりは忘れましたが、「水戸黄門」だったかな?黄門様はいなかったけど。休日にはイベントとしてロケ風景をやったりもするそうですけど、平日には観光客があまりいないのでマジのロケもやっているのです。昼の小料理屋での乱闘シーンやね。

さーて、帰るか

あー、おもしろかった!・・・ってオレは一体何しに来たんだっけ???お土産屋で手裏剣と小判買ったりして・・・取材だろ!?取材!!!いやいや、きっちり数百枚も写真は撮りましたのでご安心を。しかし良かったね!平日で相当空いてて誰もいない状態でいっぱい写真が撮れたよ。

こんなに東映太秦映画村が
「パラダイス的要素」があるなんて思わなかった。江戸時代の雰囲気プラス、そこで撮影が行われているというロケ気分。その二つの要素を併せ持つパラレルワールドとでもいうものでしょうか?

さっきも言いましたけど、「近すぎて行かない場所」ってのもう一度考えてみるのはどうでしょう?やはりそこを離れてから本当のその場所の良かったところ・・・というものが見えてくるものなんです。僕も京都に住んでいながら実際にその近くの観光地に行ったのなんて京都を離れてから後なんですよね。なんで住んでる時に行っておかなかったんだろう?
・・・なんて後悔したり。そんな風に近くに素晴らしい場所があるはずですよ。

ん?これを元にした漫画の案???・・・当然
ボツ食らいました。(号泣)