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とうとう帰る日がやってきました。「帰りたくないな・・・もっとここにいたいな・・・」なんて思う時もよくあるのですが、今回は「帰りたい・・・せめてコンビニのある土地へ・・・」なんて思ってしまいましたよ。(笑) 行きもアクシデント、滞在中も色々な困難があり、さすがに帰りは何も無いだろう・・・穏便に家に帰れるだろう・・・と思ったんですけどね。僕の旅はそんな簡単には終わってくれないのです。そう、何かが起こってしまったのです。 |
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青森に来てからずっと雨か曇りだったんですけどねー、帰る時になって青空晴れ渡り・・・なんでこんなに天候に恵まれないんだろう?キャンプの時には天候だけはツイてるのになぁ?と。まぁ、なんやかやで十和田湖から直行で八戸までのバスに乗れた訳です。 この八戸という街、僕的にはかなり大きな都市のイメージがあったのですが実際行ってみると本当に何も無い。(笑) きっと漁港としてはとても大きな街なんだろうとは思いますが、駅周辺には何も無いのです。なぜなんだろう?でも少し歩いてみると全てがわかったような気がしました。国道沿いはとても発展しているのです。 ・・・そうか、電車やバスというものは青森にとって交通手段のほんの一つでしかないんだ。メインの交通手段は「車(自家用車)」なんだ・・・と。 出身が大阪で、今の自宅・仕事関連のテリトリーが首都圏の僕にとっては電車がもっとも便利な交通手段であるとばかり思っていたのですが、地方に行くにしたがってそうじゃなくなってくる・・・というのを実感しました。 と、そんなことを考えながら本八戸駅から高速バスの乗り場である、「八戸ラピア」まで歩いていた時の事でした・・・そう、その時起こったのです、何の前触れも無く・・・ |
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その時隣にあったガソリンスタンドの屋根についてるガソリンのメーターがいきなり揺れ始めました。「あれ?何で、あれ揺れてんだ?」歩いてる僕らは最初地面が揺れてることに気付かなかったのです。するとスタンドのおじさんがオロオロしながら僕らに向かって叫んだのです。 |
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東北で地震、宮城南部で震度6弱 16日午前11時46分、東北地方で強い地震がありました。震度6弱が宮城県南部、震度5強が宮城県北部と、岩手県内陸南部などで観測されました。この地震でのケガ人は58人となっています。 気象庁によりますと、震源地は宮城県沖で、地震の規模を示すマグニチュードは、7.2と推定されています。震源の深さは42キロとなっています。 気象庁は宮城県沿岸部に津波注意報を発令。石巻市で午後0時4分に10センチの津波が到達しました。また、宮城県志津川町役場によりますと、町の港で40センチの津波を観測したということです。被害はなく、津波注意報は午後1時15分に解除されました。 この地震による被害ですが、仙台市泉区のスポーツ施設でプールの天井が落下し22人がケガをしました。いずれも軽傷ということです。このほか、JNNの取材によりますと岩手や福島県も含め、あわせて58人がケガをしたということです。 気象庁では今後、数日間は所によっては震度5強の余震が発生する恐れもあるので、十分注意する必要があると話しています。 |
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僕らのいた八戸には地震の被害は特に無く(八戸は震度4)、そばで看板が倒れた音がした程度でした。 実際、ラピア八戸に着いてからも地震についての話をしている人もいなく、ごく普通に皆買い物などを楽しんでいました。 でも僕にとっては今ここで揺れがそんなにひどくなくとも震源がどこか別の場所だった場合、そこでは甚大な被害に見舞われている・・・という、「阪神・淡路大震災」が頭をよぎりました。(その当時僕は大阪にいました) とにかくどこかで情報を得なくてはと思い、のたまん師に携帯メールを送りました。するとしばらくして返事が来ましたが、その内容は僕らにさらに不安をもたらすものでもありました。 「仙台市内、震度6弱」 あのー・・・僕らこれから高速バスで仙台に向かうためにここに来たんですけど・・・(泣) 高速バスはほんとに動くの?高速通れるの??着いた先の仙台は大丈夫なの??? その時点で高速道路は宮城県内は通行止めになっていました。しかしバス会社はそう簡単に運休なんかしない。(笑) 「行けるとこまで高速で行って、その時まだ通行止めなら一般道に下りて仙台に向かいます。」 ・・・そうなん?マジで?・・・仕方ない、もうこうなったら命をバス会社に預けるしかない!僕は腹をくくりました。(シートベルト装着完了) そしてのたまん師にメールを送りました。 「これから仙台市内に突入します・・・グッドラック!!!」 |
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宮城県内に入ろうとする時、運良く高速道路の通行止めは解除されていました。しかしさすがに大渋滞。1時間ほど遅れましたが何とか仙台市内に到着。う〜ん、やるねぇ、高速バス!!!(笑) バスを降りたと同時にすぐ前を大きなサイレンを鳴らしながら通り過ぎる救急車がただ事じゃない雰囲気を感じさせました。 |
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仙台駅に入ってみると駅周辺には何の被害もあったようには見えません。しかし駅の改札付近はそうではありませんでした。ものものしい雰囲気、駅員に詰め寄る乗客予定者達。それを取り囲むように各社テレビ局のカメラが報道作業、カメラを回している。新幹線が動かないと明日からの仕事に行けないよなぁ・・・というか今晩どうやって過ごすんだろう・・・。駅の構内で一夜を過ごす人たち、または近くのビジネスホテルで一泊する人たち・・・大変だなぁ、まいったなぁ。 しかしそれを横目に通り過ぎる、普通に過ごしている仙台の人たち。笑い合いながらアベックが通り過ぎていきます。・・・その両陣営にものすごい温度差を感じました。そりゃ、心配したからって何が良くなるわけでもないんだけど・・・と思いながら回転寿司屋に寿司を食いに行く僕らもどないなんでしょうね?(笑) 今回の地震で幸運にも死者は出ませんでした。 |
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夜行バスにして良かった・・・なんて発進する時思ってしまいましたよ。(この一週間後、台風最中の三重行きの夜行バスでも同じように感じてしまうことになる) よる0時前発進の夜行バスに乗り込むと泥のように寝入ってしまいました。 そりゃぁこんだけ大変な目に遭い続ければ疲労は並大抵のものじゃありませんよ、気が付いたら埼玉県内に入ってましたよ。その後数十分後に東京、池袋に到着。「おお〜、ようやく生きて帰って来れた!!!」 初めての青森旅行、それはもう一生忘れられないような旅になりました。楽しかったかい?と言われれば、「うーん、楽しかった・・・様な気がする・・・」なんてね。いえいえ、楽しかったですよ。そんなアクシデント無しの旅なんてありはしないのだから。特に僕の旅ではね。(笑) |
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