地面の土や木々の緑など色の付いた物を全て白一色で覆い隠してしまう雪。 積もった雪は音までも吸い込んでしまう、ピンと張り詰めた、冷たくて白い静かな空間。 まるで何もかもが無に返ってしまったかの様・・・・・。 僕は結構好きですね。 雪。 |
雪を楽しむにはスキーやスノーボードがメジャーなんですが、難しいし、 人が多くてのんびり出来ないし、何よりもきれいな雪景色を静かに楽しむ 事が出来ませんよね。 そこでお勧めなのがスノーシューで雪山を歩く、 スノーシューハイク (スノーシューイング)。 真っ白な雪原をサクサクと歩き、雪化粧をした木々の景色を眺め、 鳥の声に聞き入ってみたり、動物の足跡を発見したり、 人のいない静かな雪の空間を思う存分に楽しむ事が出来ますよ。 |
四国 徳島県の剣山。 | 夫婦池から丸笹山までをスノーシューで歩くコース。 |
今回参加したツアー |
スノーシューハイク 丸笹山コース TOGAWAレクリエーションサービス http://www.tk2.nmt.ne.jp/~manrec/home.htm 場所 : 徳島県 剣山系 丸笹山(標高1712m) 費用 : 7,500円 (2006年1月現在) (用具レンタル、ガイド料、ランチ(副食)、交通費、保険料) |
スノーシューハイクへ |
スノーシューは欧米では冬の雪遊びとして定着しているそうで、スノーシューでの ウォーキングは比較的安全で簡単な為、子供から大人まで幅広く楽しめます。 でも雪山をなめてはいけません。 まずはちゃんとしたガイドの方がいるツアーに 参加するのがいいでしょう。 ・・・と言いながら実は僕も初心者だったりします。(笑) |
各自スノーシューを自分の靴に装着。 | ストックがある方が歩きやすいぞ。 | まずは歩く練習から。 |
スノーシューって何? |
スノーシューとは深い雪原を歩く為の下駄の様な物です。 日本で言う所の 「かんじき」で、雪国では昔から生活に欠かせない道具でしたが、 西洋製のかんじきであるこのスノーシューは、冬のアウトドア遊びの アイテムとしてかなり使いやすくなっています。 |
これがスノーシューだ。 アルミ製で軽く出来ている。 |
雪で滑らない様、足(つま先)の裏側 にはギザギザの爪が付いていてる。 |
ベルトを締めて靴を スノーシューに固定する。 |
木の枝や蔓などで作られている日本のかんじきに対し、スノーシューはアルミで 出来ているので軽く、装着もベルトで締めるだけで比較的簡単に出来ます。 また、裏側に爪が付いているので坂道でも登りやすくなっています。 |
【靴のまま】 |
【かんじき,スノーシュー】 |
靴のままだと雪に沈み込んでしまう。 |
かんじき,スノーシューを履くと靴底の 面積が広くなるので少ししか沈まない。 |
あと、日本製のかんじきとスノーシューが決定的に違う所は かかとが自由に動く事です。 かかとが自由に動く分、足を曲げやすく、 かんじきと比べるとかなり歩きやすく出来ています。 ・・・と言いながらかんじきを履いた事が無かったりする。(^^;) |
【かんじき】 |
【スノーシュー】 |
かんじき は靴に縛り付け、かかとが浮かない 構造なので、足が曲げにくく、歩きにくい。 |
スノーシューはかかとが浮くので かんじきよりも歩き易いのだ。 |
いざ雪山へ |
う〜ん寒そう・・・。 | 凍った池の上を歩いてみます。 |
きれいに積もった雪が 足跡だらけに・・・。 |
まずは平坦な所で歩く練習。 凍った夫婦池の上を歩いてみます。 経験豊富なガイドさんが人が乗っても平気な事を確認しているので 安心して歩けます。 サクサク、サクサク、なぁんだ簡単じゃないの。 |
次は山の中へ。 |
ハイキング感覚で 雪山に入っていける。 |
たまには滑って転んだり。。。 |
そしてガイドの人を先頭に雪山に入って行きます。 最初は坂道で足が滑ったり、歩きにくかったりしますが、慣れれば簡単。 ハイキング感覚で雪山を歩く事が出来ます。 ここは普通のハイキングコースのはずなのですが、雪で標識や目印が 見えないので、どこを歩いているのかさっぱり分かりません。 わだちの無い所は、初心者はガイド無しではちょっと難しいかも。。。 |
歩こう♪ 歩こう♪ 私は元気ぃ♪ | お尻で滑った方が楽な場合も。(^^) |
ガイドさんの後を雪景色を見ながらどんどん歩きます。 これだけ晴れていれば寒さも全然へっちゃら。 雪投げをしてみたり、動物の足跡を探してみたり、いつもと違う山の、 冬の山を楽しむ事が出来ます。 さあ、もうすぐ頂上だぞ! |
いい景色だなぁ。 頂上は近いぞ! | あともう少し・・・ |
剣山系の眺め [QuickTimeVR] |
程なくして丸笹山の山頂に到着。 周りには雪化粧をした剣山系の山々の美しい景色。 晴れた日の雪山はもう最高です。 初心者向けのコースという事もあって、 みんな余裕の表情。 軽いランチを食べて、和気藹々と雪山を楽しんでいます。 |
絶景、絶景! 晴れた日の雪山は最高! |
ランチだ、ランチだ! | みんなまだまだ余裕だぜ。 |
雪山は甘くは無かった・・・! |
そうです、やはりハプニングは起きるのです!!! 山頂から下山している途中でミスコース。 通常のルートから外れてしまっていました。。。 下りの勾配がきつく転倒や滑落する人が続出。 このルートでも下山は出来そうなのですが、 初心者にはかなりきついルート・・・・・。 かなりの距離を下って来ていたのですが、 このままでは怪我人が出そうな危険な状況と判断。 下りて来た坂道をまた登って、元のルートへと戻る事にしました。 勾配のきつい所はロープを使って登り、 前を登る人が足場を踏み固め、後の人は登る人をサポート。 全員で協力しながら一歩一歩、歩を進めて行きます。 |
やっとの事でルートに復帰。 みんなかなり体力を消耗してヘトヘト・・・。 |
雪山をなめてはいけません。 |
無事下山 |
下りて来た急勾配を四苦八苦しながら何とか登って戻り、やっとの事で 元のルートに復帰。 みんなかなり体力を消耗しましたが、怪我人も無く 無事下山する事が出来ました。 (帰りに入った温泉が気持ちよかったぁ。) |
スノーシューハイク。 あまりにも簡単で拍子抜けしていた所に今回のハプニング。 初心者に対して 『雪山をなめてはいけない。』 という戒めだったのかも知れません。 そして今回、スノーシューを履けば、雪山をここまで歩けるんだ、 ここまでは出来るんだ、という事がよく分かり、 とてもいい経験になりました。 また機会があればチャレンジしたいと思います。 |