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前回は海でサバイバルキャンプをしましたが、今回は山バージョンです。せっかく釣った魚をカニに食われ、飢えに苦しみ、仕方なくキスを1匹ずつ分け合って食べ、「もう二度とやらない」と誓っていたサバイバルキャンプ・・・ あれから数年、なぜ人は喉元過ぎれば熱さを忘れてしまうのでしょうか。(爆笑) 酒に酔って調子に乗った僕はオレら流掲示板で「サバイバルキャンプ、またやろやんけ!」なんて軽口を叩いてしまったのが運の尽き。周りに煽られるがままに第2回サバイバルキャンプをやるハメに。さて、どうなることやら・・・ |
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場所は埼玉県、橋立川キャンプ場。6月末で梅雨時期だというのに雨なんか降りゃしない、ドぴーかん。汗をダラダラ流しながらなんとかキャンプ場に到着しました。すると見慣れたテント(笑)が張ってある。もちろん今回のサバイバルパートナー、たくみさんです。 中川A「ビール買うてる?」 たくみさん「いや、まだなんも用意してないです」 中川A「ほな、コンビニ行こか」 駅のすぐ近くにあるセブンイレブンへ。そこでしこたまビール&水等、飲料を買い込んだ。 そしてキャンプ場でまずは景気付けの乾杯だ!ぐび、ぐび、ぐび、ぷはーーーーっ!!! この一瞬がたまらないんですよねぇ、暑いキャンプフィールドで到着後すぐに飲むビールの一口目! 中川A「あー、美味い!なんかつまみある?」 たくみさん「そんなのないですよ」 中川A「・・・」 |
(サバイバルキャンプやったね・・・) |
今回も前回と同様、酒・飲み物はふんだんにあるが、食べ物は全てその土地から獲れた自然のものでないと食べてはいけないというルールに基づいて行動してるんだった・・・ 中川A「魚釣れてる?サワガニおった?」 たくみさん「いえ、全然釣れません。サワガニは管理人のばーちゃんによるとここにはほとんどいないそうです」 中川A「・・・」 |
言うんじゃなかった・・・ |
うそ・・・サワガニとハヤってもっとも有力視してた食材じゃなかった???それが全然獲れないの?どーするよ!!!??? たくみさん「がんばって釣りましょう!」 中川A「た、頼むわ・・・昨日から何も食べてへんねん・・・」 行っていきなり2時間しか経ってないのにものすごい後悔の念が。(号泣) しかも昨日の夕飯以来何も食べていない。すでに僕は身体も気力も萎えてきました・・・ |
それはこれから始まるのであった・・・ |
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秩父名物のハヤ |
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それでもなんとかハヤが2匹釣れました。とりあえずそれをびくに入れておいて、野草でも採りに行こうか。二人で誰もいないキャンプ場内をのろのろと歩き出しました。 まずはセリの若葉をGET!この時期にはすでに旬を過ぎていて、大きくなったセリはもはや食べられません。そしてさらに「フキ」、「桑の木の新芽」をGET! 中川A「案外あるやんけ。いけそうやな?」 たくみさん「こんなの見つけましたよ」 中川A「おおおー!」 たくみさんは「クサイチゴ」を発見。残念ながら熟れているのはたったの一つしかありませんでしたが、食べてみると甘酸っぱくて美味しい!さらにそのそばに「ヤブヘビイチゴ」を発見。しかしこのヤブヘビイチゴは食べられるものの、全く何も味が無くいくつ食べても美味いものじゃない。しかしいっぱい生えている。 中川A「まぁ少しは食うてみるか」と二つ三つ食べてみました。案の定味も素っ気もない。なのでこれは食うの止め。 |
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そして辺りは暗くなってきた。もはやそんな状況では野草を探しようも無い。何か肉か魚を食いたいよな・・・なんて思っているとたくみさんが最終手段を発動。T野村が数年前に中国から買ってきたがあまりの怪しさに誰も開けようとしなかった「謎の魚の缶詰」を取り出しました。 うーん、仕方ない。野草のみでは力が出ない。何かタンパク源を胃に取り込まなくては。開けてみるといかにも日本製の「さんまのかばやき缶詰」のよう。お?これいけるんちゃう??そして一口食べてみることにしました。 |
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台湾料理ってもちろん美味いものは美味いんだけど、何か香草なのか、漢方なのかそんなものを好んで味を付けて風味とするものが多い。はっきし言ってこの味はオレの食べれる味じゃなかった。 |
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思わず吐いてしまいました。(お土産を買ってきてくれたT野村には悪いが) たくみさん「そうですか?案外食えますよ?」パクパクと全て平らげた。・・・さすがは奇跡の男、胃に入るものならなんでもいけるのだろうか。なんと強靭な胃の持ち主よ・・・と驚嘆していると、魚の身の下に何か黒い小さいものがいっぱい詰まっている。・・・む、虫湧いてるんちゃうのんか???(怖) たくみさん「いや、これは豆のようですね。缶詰のパッケージにも豆の文字が書いてあったし。」 ・・・あ、そうか。そういえば書いてあったような。じゃあこの豆も食えということなのね。じゃあとりあえず一つ・・・ |
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吐瀉するまでに2,3秒。(秒殺) その間口に入れていたことさえおぞましい味。台湾の味などはるかに超えた、古代エジプトの「スカラベ」(ふんころがし)の味がしたような気がしました。 たくみさん「あれ?食べないんですか?頂きますよ?」 パクパクパク・・・なんでそんな勢いで次々と食えるんだ???オレはもうそんな国外のわけのわからん食いもんよりも日本の純和風の味が食べたいんだよ!!! たくみさん「じゃあそろそろフキの料理をしましょうか」 よっしゃ!それを待っていたんだ!!!フキを洗い、湯がいてナイフで適度な大きさに切る。そこに味噌を加え、ついでにごま油・ダシの素を加える。食べてみると・・・ |
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やはり野草は十分いけます。味付けの調味料だけは持ち込みOKと取り決めをしていたので味噌を使いました。・・・「フキの味噌味仕立て」の完成だ! 中川A「おおー!酒が進むぜ!これさえあれば他につまみ無くてもええって感じやよなー♪」 この頃にはビールから日本酒に移っていました。この晩は色々とお互いの話をし、悩みの相談などもして疲労と空腹のうちにお互いテントに戻りました。 今回はたくみさんはちゃんと自分のテントで寝ました。しかし扉は開けっぱなし。靴も履きっぱなし。でも以前に比べたら大分成長したよな。今までだったら昼間っから酔いつぶれてわけのわからん体勢で寝ていたからね。(笑) |
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朝となりました。しかし食うものは無い。この後何かを食べられる保障は何も無いのです。僕はまた原始時代の人々のことを考えていました。「昔の人ってどうやって生きてたんだろう・・・オレなんかこんなの毎日やってたら不安で死んじゃうよ・・・」 と、そこにネコが一匹。 中川A「おお、やっぱここにもネコはおるんか。しかしごめんなぁ、残飯なんか無いんだよ。あったらオレらが食うよ・・・」 たくみさん「ネコ食いますか」 たくみさんは自作のエビ鉄砲を構え、ネコに近づいていく。上の写真を見て下さい、ネコはもはや逃げる体勢に入っている。殺気を感知したのか。案の定逃走されてしまう。 殺気の収まらないたくみさんは僕にこう言った。 たくみさん「管理のおばーちゃん食べますか」 中川A「そんなことするくらいなら駅前のコンビニ行った方が早いわい!」 (たくみさんの暴言はもちろん冗談ですよ?)(笑) たくみさん「僕また何か食べられるもの探してきます」 中川A「おぅ、頼むわ・・・」 腹減ったなぁ・・・そこらの草なんかどれでも食えるんじゃないかなぁ・・・死ぬくらいならなんでも食えると言うけれど、オレ死んだ方が楽でいいや・・・なんてわけのわからん考えが錯綜します。 するとたくみさんが喜び勇んで帰ってきた。 |
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(この大きさはもはや食うレベルじゃないのでわ?) |
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そうだった、タケノコなんて生のままじゃ「エグみ」があって食えたもんじゃないんだった。そうかエグみってこんな不味い味だったのか・・・さすがにそれにはたくみさんも吐きました。(笑) |
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タケノコを茹でてエグみを抜こう!塩をかなり入れて塩茹でに。とにかく茹でる。ガスの缶が無くなるまで。そして火ももうすでに消えてしまった頃、恐る恐るタケノコを食べてみる・・・ |
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極上の塩加減、エグみもほぼ完全に無くなっています。うおお、こんな適当に採ってきたでかいタケノコでもこうしたら十分食えるんだ?これをさらに味付けすれば最高なんだろうけど、今はこれでいいよ・・・塩味で食うタケノコ最高だよ!! あまりの感激にこの出来事をこう呼ぶことにしました。 |
(サッカーの「ジョホールバルの歓喜」とかけてんねやねぇ) |
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その後次第に日が昇り、気温が上がって僕らの疲れもピークに達してきました。 中川A「帰ろうか」 たくみさん「帰りましょうか」 中川A「コンビニ寄ってともかくちょっと何か食おうぜ」 たくみさん「そうしましょう」 というわけでそう決めた途端僕らはすごいスピードで片付けだしました。そして車に飛び乗り、駅前のコンビニへ。僕はアメリカンドッグ、たくみさんは巻き寿司を食べました。 美味い!!!なんて美味いんだ!!!たった100円のアメリカンドッグがこんなに美味いものだったのか!?人間ってこんなに美味い料理をどこでも安く売ることが出来るまで発達しているんだな。普段ここまで食べ物にありがたみを感じたことがありませんでした。料理・調理をするという数千年に及ぶ歴史は伊達じゃありません。 すげぇぜ、人間!ブラボー、現代社会!!! |
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