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出案は昨年、くりぼからであった。「石焼きのお風呂に入りたい」 ん?そうか、それええやん?ちょうどこのキャンプ場には渓流があって、湯船にちょうどいい場所もあるだろう。よっしゃ!やってみよう!すぐ横で焚き火をして石を焼き、それをどんどん投入すれば十分温まるんじゃないか? よくありますよね、焼けた石を鍋に投入して沸騰させる「石焼き鍋」が。きっとあの要領やれば水が温まっていくはずです。で、ここにはお風呂は無いからこれが成功すれば皆から喜ばれる「岩風呂」として名物になるかもな! というわけで始まったこの石焼き岩風呂実験・・・さてどうなりますことやら? |
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まずは場所を選択しよう。あまり水の入り込んで来ない場所であって、十分身体が浸れる大きさがあって・・・やはり風情も重要なポイントでしょう。すると一箇所、まさに「岩風呂にしてください」とでもいうような場所があった。 いや、かつて大昔は岩風呂だったのかもしれない。岩の感じもとても効能があるような色をしている。よし、ここにしよう!少しは水が入り込んでいたのでそれを極力堰き止める。 |
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そして雰囲気作り。「ゆ」のタペストリをかけ、スノコらしきもので脱衣場も作ってみる。おお、むっちゃ雰囲気出て来たやん???とりあえず今の時点での水の温度をみてみよう。足を浸けてみる・・・ |
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計ってみると温度はわずか17℃。(温水プールの適温は28℃〜30℃、温泉は42℃) 夏でもかなり冷たいこの渓流。そりゃ当然5月なんて入れるような温度じゃありませんよ。そんな場所で大自然に抱かれながらお風呂に入れるなんて憧れるでしょ?んで、日本酒を一杯やった日にゃ、も〜ぅ堪りませんよ! |
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さぁとにかく焚き火を焚いて石を焼きましょう。二箇所に石焼き場を設置し、石を焼く。おお、いけるんじゃないかい?どんどん石が熱せられていきます。皆の期待は最高潮。焚き木をくべる手にも力が入り、額にうっすらと汗が滲んできます。 |
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おお、こんだけの人数を投入しての実験なんかこれまでなかったんじゃないだろうか?これはオレら流キャンプ術史上最大のビッグプロジェクトとして後世まで名を残すことになるでしょう。この一番風呂に入れる栄誉を受ける人はきっと一生自慢出来る事でしょう。 と、皆が一生懸命作業を進めている時・・・ |
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「今風呂には入りたくないんじゃーーーっ!!!」 ・・・だ、誰か捕まえろ!捕まえてとりあえずスマキにして監禁しておけ!!! |
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石が十分焼けたようなので湯船に投入しましょうかね。次々に熱い石が放り込まれます。どんどん、どんどん投入されます。数十個の石が入れられた後はほらこの通り!!! |
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おお、成功か???もしうまく温度が上がっていなかったとしても苦痛じゃない程度の温度にはなっているはず。うむ、やはり一番風呂の栄誉は発案した子供たちに譲りましょう。大人たちは成功を見届けた後でゆっくりお酒でも飲みながら入るのでいいじゃないですか! |
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そうか、そうか!そんなに気持ちがいいか!いいなぁ!羨ましいなぁ!大成功だ!!!ここに石碑を建てよう、「オレら流キャンプ術岩風呂入湯の地」と。ちゃんと初入湯の人の名前を刻むからな。「入湯四賢人」とこれからは呼ばれるであろう。 |
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全員脱出 |
・・・なぜ焚き火に当たる? |
あり?なんで風呂から上がった途端に焚き火に当たるん?気になったので湯の温度を温度計で測ってみることにしました。すると・・・ |
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上がった温度が3℃ということは最初が17℃だったから・・・20℃??? なんでも、20℃というと海開きの水温の適温最低基準が20℃だそうだ。ということは入れない温度ではないけども相当辛い温度ではあったわけだ。ましてやお風呂なんて呼べる温度じゃないってことやね。いやー、すまんすまん。(笑) (湯気が立ってると思ったけどあれは単に焚き木の燻ってる煙やったんやね) でも3℃上がったということはお風呂の適温にしようと思えばあと22℃上げればいいんだから石の投入を7,8回繰り返せばいいんやね。まぁそんだけ投入したら湯船が石で埋まってしまうけど。(爆笑) というわけで今回の石焼き岩風呂実験は失敗に終わりました。しかし失敗せずして成功は無い。次に繋がる失敗だったということで締めくくらせていただきましょうかね。次は海で浜風呂でもするかい?もういいって?(笑) |
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(ワンダ談) |
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